今回ご紹介する猫ちゃんは、右目が見えず、左目の内側の上眼瞼結膜と下眼瞼結膜が癒着していた猫ちゃんの症例です。
癒着により視界が大きく遮られ、日常生活にも支障をきたしている様子が見られました。

診察の結果、右側の視野障害に加え、左目の上眼瞼結膜と下眼瞼結膜の癒着が確認されたため、
癒着部の切開をして視界を広げる手術をさせて頂く事になりました。

眼瞼結膜切開術＋瞬膜腺切除術

術中に余分な結膜を除去している写真です。

下記の写真は、手術前と手術後の比較です。
癒着していた部位がきれいに分離され、視界が大きく改善した様子が分かります。

今回のように、目の結膜の癒着や視界の異常は、動物たちの生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
早期の診断と適切な処置により、視界の回復や不快感の軽減が可能です。
目の異変に気づいた際は、早めの受診が大切です。

症状に応じた最適な治療をご提案できるように努めていきたいです。