# 106 : 犬の耳血腫整復手術 / 【パンパンに腫れた耳】
【内科治療で改善がみられなかった耳血腫の一例】
7歳のラブラドール・レトリーバーが、数日前から急に片側の耳介が腫れてきたとの主訴で来院されました。
触診では波動感が認められ、痛みや違和感のために耳を振る仕草も見られました。
身体検査および触診所見から、耳介内に血液が貯留する「耳血腫」と診断しました。
初期治療として
-
耳介内に貯留した液体の抜去
-
耳介内への薬剤投与
-
内服薬による消炎治療
-
外耳炎に対する治療
などの内科的治療を行いました。
しかし、腫脹の改善が十分に得られなかったため、飼い主さんと相談のうえ、外科手術による治療を選択しました。
耳血腫整復手術
手術では、
- 耳介内に貯留した液体の除去
- 再貯留を防ぐための処置
を行いました。

こちらは手術前の腫脹した耳介の様子です。
こちらは手術後の写真です。
内容物をきれいに除去したうえで、液体が再び貯留しないよう、耳介を密着させる形でタイトに縫合しました。
術後は耳介を保護するために包帯を装着し、ご自宅での包帯管理についても飼い主さんにご協力いただきました。
その後、経過を見ながら段階的に抜糸を行い、術後約1か月で完治となりました。
まとめ
耳血腫は放置すると、
-
再発
-
耳介の変形(いわゆる「カリフラワー耳」)
につながることがあります。
内科治療で改善がみられない場合には、外科的治療が有効な選択肢となることがあります。
獣医師:林 敬明
この内容は 2026年1月時点 の情報です
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