# 100 : 猫の大腿骨骨折整復手術 / 【外出後に跛行を呈した猫】
外への出入りが自由な2歳の猫ちゃんが、外出から帰宅後に左後ろ足を痛がるとのことで来院されました。
診察とレントゲン検査の結果、左の大腿骨が複雑な骨折をしていることがわかりました。強い衝撃が加わったことが疑われます。
大腿骨骨折整復手術
大腿骨の遠位側は割れるように折れていたため（黄丸）、安全にスクリューを打てる場所が限られており、スクリューの本数も限られてしまいます。
手術では、ロッキングプレートと髄内ピンを併用した「プレートロッド法」で骨をしっかりと固定しました。
術後の写真です。しっかりと整復・固定ができました。
術後の抜糸時には足を着いて歩けるようになってきており、回復に向けて順調に進んでいます。
今後も定期的にレントゲンで経過を確認しながら、経過を追っていきます。
【まとめ】
猫ちゃんは高いところからの落下や交通事故などで、思わぬ大きなケガを負ってしまうことがあります。
今回は複雑な骨折でしたが、早期の受診と適切な治療により、機能回復が期待できる状態まで整復することができました。
獣医師；林 敬明
この内容は2025年月7時点の情報です。
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