# 101 : 猫の下顎結合離解整復手術 / 【外出後に発症した下顎結合の離解】
今回の症例は14歳の猫ちゃんです。
外に自由に出入りできる猫が、帰宅してから急に食欲不振となり来院しました。
血液検査では特に異常は認められませんでしたが、注意深く身体検査を行ったところ、上顎と下顎の咬合が正常ではないことが分かりました。
レントゲン検査にて下顎結合の離解(黄丸)が確認されました。
沈静下で軽く顎先にテンションをかけると、下顎のずれ(赤矢印)がより顕著に認められました。
下顎結合離開整復手術
麻酔をかけ、外科手術にて、下顎骨に2本のスクリューを挿入し、しっかりと固定しました。
経過
手術当日から自力で食事を摂ることができ、現在では食欲も完全に回復しています。
まとめ
猫ちゃんは外でのケガなどが原因で、下顎の骨がずれてしまうことがあります。
この状態になるとごはんが食べにくくなったり、痛みが出たりします。
今回の子は手術でしっかり固定することで、その日のうちからごはんを食べられるようになり、元気を取り戻しました。
下顎のトラブルも適切に治療することで、普段通りの生活に戻ることができます。
獣医師;林 敬明
この内容は2025年月8時点の情報です。
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